山本電機製作所では、予測不能なVUCA時代でも従業員自ら事業・業務を推進してもらいたいという思いから
従業員の育成に力を入れています。
入社時には、新卒・中途を問わず、新入社員教育を行い、若手入職者への研修や管理職候補の研修など
従業員それぞれの役職やスキルに応じた多様な制度で従業員の成長を促しています。

当社では、「エフェクチュエーション(効果的推論)」と呼ばれる意思決定理論を元にありたい未来へのアプローチを
行っています。主に大企業で採用されることが多い、ありたい未来から逆算的にアプローチを行う
「コーゼーション」と呼ばれる意思決定理論とは逆に、わからない未来を「計画」し、「計画」したことを実行する、
のではなく、“今”や近い未来を起点に、どのような自分達であるのかを大切にして、探索的に進んで行きます。
人材育成においても、同様の意思決定理論を元に制度の整備を進めており、状況を臨機応変に判断しながら、
どのようなことに取り組み、成長して行くかを大切にしています。

・入社時新入社員教育
　社会人としての基本マナー(電話応対や名刺交換等)、社会人としての心構え・基礎知識を学びます。
　営業職や総務職等、直接製品製造に関係のない社員でも、精密機器メーカーの一員として、大まかな製品の構造や
　使用用途を学び、その社会的意義に誇りを持って実業務に取り組んでいます。
・若手入職者教育
　同時期に入社した若手社員が集まり、PDCAやMECEなどの基本的な知識・スキルの習得に加え、
　パスタとマシュマロを使用してより高い塔を作るマシュマロチャレンジ等を通じチームワークを鍛えます。
　こういった研修は同期社員の交流を深める場ともなっており、深められた関係は実業務にも良い影響を与えています。
・企業バリュー教育
　当社の代表取締役社長と新入社員で会話型の研修を通じ、会社の「パーパス」「企業バリュー」
　「今後のグループ方針」など、2日ほどかけて代表の思いや社員に求められることを学びます。

当社のありたい未来に向けて、管理職候補として求められる、知識やスキルについて学びます。
部下や関係者の考え方や思考を変えるコミュニケーション手法や、ビジネスゲームを通じて
財務に関する基本知識を得ることで、自部門だけでなく組織全体を意識した包括的な視点で
業務や人員のマネジメントを行えるようになります。

当社で運用される、ISO9001およびISO14001に準拠した、統合マネジメントシステムに基づき、
毎年度教育訓練を計画し、実施しています。
社員は、本計画の中で実業務の教育計画以外にも、会社負担での外部研修の受講や資格取得を申請することができます。

最大で入社3年目までの社員を対象に、各部門でトレーナーを設定し計画的なOJTを中心とした職種別教育を行います。
業務内容のみに限らず、人間関係の不安や悩みなど相談しやすい環境です。

当社では従業員資格等級制度を採用しており、各等級および役職に求める業務スキル・知識、マネジメント能力を明確に定義しています。
従業員は昇格における必要要件等を鑑み、それぞれの目指すキャリアパスに向かって努力できる環境です。
また、当社ではジョブローテーション制度を導入しており、適性や希望に応じて、様々な経験を積むことができます。